女将がつづるエッセイを紹介します。

日々のささいな出来事や感じたことなどを日記・エッセイ等でつづっていきます。

香美町も浜大根が群生しているよ(5/6)

浜大根の群生
佐津海岸の遊歩道に沿って浜大根が薄紫の可憐な花を咲かせています。一本一本はたいして見栄えはしないのですが、群生ともなれば圧巻です。海辺のいたるところに浜大根が見られます。浜大根は栄養の少ない土壌に生きています。砂地の、痩せた土地に生き続けています。花が咲いて可愛いのですが、根っこはかなり貧相です。でも初夏になると可憐に産声を張り上げるのです。こんなところにもあったんだとびっくりするほど、あちこちに咲き始めます。

そんな浜大根の魅力に気づかれたのか、最近は隣町の浜坂町が浜大根をクローズアップし始めました。浜大根をいろんなことで売り出そうとされているようです。香美町はちょっと企画不足ですね。

まだ五月なのにもう月見草が咲いています(5/13)
これは宿から一番遠い駐車場でのことです。まだ五月なのに月見草が咲いています。

月見草はマツヨイグサというアカバナ科の多年草です。川原や海に近い砂地などに生え、夕方花開き、翌朝にしおれます。真夏の風景としておなじみなのですが、咲くのが早いですね。

そういえば海岸付近の月見草はまだ咲いていません。真夏にイカ釣り船が灯りをともし始める頃、船に呼応するように咲いていくのです。駐車場にあるのが不思議に感じます。

月見草

植草一秀の冤罪事件と新型インフルエンザ(5/18)
兵庫県が新型インフルエンザの感染地域となってしまいました。昨晩までは八鹿高校の二人の感染で終わっていたのですが、今朝になると豊岡でも感染者が見つかってもう今日から、兵庫県の全ての小、中学校、高等学校は五日間休校になりました。

それを受けて地域の公的な場所での出入りを禁止されることとなり、いろんなオフシーズンの活動が出来なくなりました。香住区の中で動いています。

午後予定していた浜坂行きが急遽中止になったので、自宅で植草一著作の「知られざる真実」を読んでいました。かれは二度にわたる痴漢行為で逮捕され、突然歴史の舞台から姿を消したと思われている元早稲田大学大学院教授でエコノミストです。

ずっと犯罪を犯したのだと思い込んでいたのですが、彼の考えを押さえ込もうとしている輩の仕業であるとこの本を読んで思いました。目撃者やそれを擁護する人物が警察当局であるということから全ては捏造された事件であると確信しました。

詳しい内容は本をお読み下さい。明月堂書店〒162−0054東京都新宿区河田町3-15 河田町ビル3F TEL.03-5368-2327にお問い合わせ下さい。また新しい角度で日本の政治が読み解かれていくと思います。

美しい水際の砂利(5/20)
今日は真夏日に近かったです。海辺を歩いていると、水際のちいさなが石ころが澄んだ海水の中でとても美しく、輝いているのでした。

小さな波が押し寄せたり、波が引けたりしながら石ころは波に遊ばれているのですが、それがさも心地良さそうに輝いているのです。それぞれの小石や砂利が、自由奔放に生き生きしているのです。それはたぶん、透明な海水のお陰だと誰も思うのですが、私には、鉱物と思えないような、清清しさを感じました。

素敵な五月のひと時だったと思いました。

透き通って綺麗な海水ですね

こんなに岸近くでワカメ採りをしていました(5/23)

ワカメ採り
ワカメ採りは六月の初めごろまでいたします。今日良い天気だったので岩場を散歩していると、こんな岸近くで近所のおじさんがワカメ採りをしていました。

海面下はワカメで黒々としていました。この時期になるとこんなに岸近くの岩場でも、ワカメ採りの場所になるのだと思いました。そのおじさんはいつも柴山漁協組合に、収穫したものを出荷しているプロなのです。

岸近くと言ってもすぐ深くなるので、岩場からだけではほとんど採れず、やはり船が必要なのですが。でも他には誰一人としておらず、おじさんは悠々自適でワカメ採りをしておられました。

今年も咲きましたトベラの花(5/25)
塩害に強いトベラの花が今年もきれいに咲きました。

トベラはロウバイやマンサクなどの仲間です。五月から六月にかけて白色の五弁の花を咲かせます。その後黄色く変色するのですが、その頃芳しき香りを放ちます。そして何と言っても、海辺の植物として、健在ですね。どんなに海水にあたろうともびくともしません。海浜植物として王様級です。常緑低木ですので、あまり成長することはありません。

葉質は厚く、表面は少しつやがあり、葉の先は丸くなっています。いつも青々としているこの樹木に、晩春こんな純白の花が突然咲くのです。トベラ科の離弁花植物です。

トベラの花が咲きました

佐津川も鮎つり解禁(5/26)

佐津川の風物詩です
今日、佐津川に沿って県道を走っていたら、あちこちで鮎を釣る人たちが佐津川に点在していました。

特に、九斗といって佐津駅から一キロも離れていないところが人気があるのか、大勢の人が糸を垂らしていました。一人ひとりが車を近くにおいて、朝九時半の情景です。

近くでは田植えをしていたり、苗の補植をしていたりで地元の人たちは必死で田に汗をかいている時間です。近くで鳥のさえずりが甲高く響き、清流の穏やかな水音が心地よく聞こえてきました。

五月のこのさわやかな時間を、鮎釣りで楽しめる人たちのいることを考えていました。


2009  源六・女将 嶋田冨美代